今月のテーマ

第17回:高齢者の銀行口座・ジョイントアカウントのリスクと防衛策

高齢者の銀行口座、リスクと対策

2022年8月13日 (土)18時~20時
ゲスト:Larry Nakahara 弁護士

Larry Nakahara 弁護士

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●高齢化すると病気がちで怪我もしやすく、且つ、視力や聴力が衰え、結果として運転もできない状態に成ります。


●すると即問題に成るのが、日常の食料品の買い出し、病院への通院、場合によっては身の回りの世話も自分独りではできなくなり、介護ヘルパーを雇う必要が出てきます。


●このような状況で高齢者が直面するのが、お金管理に関する問題です。 オンラインバンキングに不慣れ、然し日常生活の為お金が必要、其の為銀行に行かなければいけないのですが、自分では行けないため、委任状を用意し、特定の人にお金の出し入れを頼むことに成ります。場合によってはその為のクレジットカードを用意することに成ります。


●高齢者はいつ何時自分がぼけてしまうかもしれない不安もあるため、多くの高齢者はリビングトラストを用意、トラスティーを任命することにより自分の資産管理や健康管理に関して指示書を用意、又、自分の遺産相続に関する遺言書を用意、自分に何かが起きた時、自分の意思・希望をトラステーに実現させる手続きをすることに成ります。

●そこまでしなくても、簡単に出来るのが委任状の作成で、委任状は特定行為を特定の代理人に依頼する法律文書ですが、高齢者に最も日常化しているのが銀行でのジョイントアカウント作成です。


●依頼された人間が依頼人の許可のもと、依頼人の依頼範囲で依頼人の利益のために行動する事が期待された約束活動ですが、残念ながら最近では依頼された人間が依頼人の信頼を裏切る行為が多発しているようです。

●依頼された人間が勝手にお金を引き出し自己利益のために私用、依頼人がぼけてしまったのをいいことに依頼人の口座のお金を勝手に私用、場合によっては既に依頼人が亡くなっているのに、依頼人の口座からお金を引き出す、ということが起きております。


●通常ですとオンラインバンキングの場合は毎日自分で口座の動きをチェックできるのですが、高齢者はコンピューターが不得手、又、オンライン契約をしていない場合、銀行のステートメントは月一回送られてきますが、事実に気づいたときには既にお金は引き出された後、高齢者は貴重なお金を盗み取られてしまうことに成ります。


●こういったリスクを排除するにはどうしたら良いのでしょうか。


●依頼人がぼけてしまった場合、どうやって昔の委任状を無効化したら良いのでしょうか。


●銀行に死亡届が届くまでにお金を引き出されないようにするにはどうしたら良いのでしょうか。


●一体、委任状は依頼人が認知症に罹った段階、また、死亡した段階で自動的に無効化されるものでしょうか。


●今回はこういったリスクを排除するために、委任状について詳しく学ぶと同時に、どうやっていざという場合高齢者は自分の財産を守るべきかについて、弁護士のラリー中原氏をお招きし、勉強したいと思います。


●高齢の親を抱えた方、以上のほか高齢者を狙った金銭詐欺が横行、自分達が気を付けないと親の財産が盗まれてしまうかもしれないのです。


●親の金銭問題は自分の金銭問題、そういう意識で是非学んでみてください。


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