起業はしたいが、 自分はまだ社会経験がないからどうしようか? 子育てが一段落したので何か自分で仕事したいが、私の年齢でもうまく行くのだろうか? 独立したい気持ちが山々で色々過去模索もしてきたが、いかんせん家族を抱えた年齢なので大丈夫だろうか? 定年で年金生活を送っており毎日手ぶらで困るから何か自分で小さな仕事をしたいのだが、何しろ年齢だし。過去独立にチャンレンジ、見事に失敗、でももう一度チャレンジしてみたい。 でもあの頃より年齢だし。 今まで色々の方から起業に関する相談をうけましたが、その時良く持ち出されたのが「年齢」のことです。多くの方が起業に向いている年代に達していないのではとか、もうその年代をとっくに過ぎてしまったのでは、と心配されている方が多いようです。とりわけ自分は起業にはもう年齢を取りすぎていると思い込んでいる方が沢山いらっしゃいます。一体起業に向いた年齢というものがあるのでしょうか。あるとすれば、其れはいくつぐらいの事なのでしょうか。 ズバリ、起業に向いている年齢というものはあるかもしれません。ビジネスとは体力・精神力・ 創造力・思考力・資金力の総合力を発揮して初めて成功実現が可能なベンチャーです。 ですから、それらが揃った時が一番の旬ですから、最も向いた年齢というものはあります。 然し、その年齢でないから、だから起業してはいけないと言うものでもありません。足りないものを補うつもりがあれば、補うものを用意しさえすればそれで良いだけの話です。詰まり、現実の社会にあっては,起業に成功する年齢などありえないという事です。丁度、金が無ければ起業できないと言う考え方と同じく、起業適齢など全く無意味な迷信でしかありえません。 そうです、起業し成功させる事は誰にでも、何歳になってでも全く可能な事なのです。証明? 私は毎日そのような生き証人と取引きしております。そしてそう言う私も、60歳を超えた今でも次々起業に取り組んでおります。勿論、資金なしの考え方で。 アメリカでは子供時代からお金は自分で稼ぐものと言う教育をうけております。自宅の庭先でのレモネード売り、芝刈り、ガレージセール、ボーイスカウト(ガールスカウト)のチョコレート売り、YMCA(YWCA)のクッキー売り、学校や部の旅費捻出のためのカーウォッシュなどなど、日常より自分達の活動目的の為にお金が要る場合、自分で稼ぎ出さなければならないと言う教育をうけております。 ですから起業という行為に対して何ら特別の恐れをもっておらず、年齢に関係無くいつでも誰でもがチャレンジするようです。是に対して、与えられる事になれた、叉, 可もなく不可もない仕事をしていればナンとか食っていける日本で育った方は、起業という行為は清水の舞台から飛び降りるほどの恐ろしい決断に映るようです。その為年齢を口実として起業を思いとどまらせる方が多く、残念な事です。本当は独立してやってみたいと思いながらも、口実が故に自分の将来に自分の手で制約を作っているとすれば、実に気の毒な話ではないでしょうか。 このあたりで、起業をお考えの方、年齢が気になる方は是非下記の手順に従って一度ご自分自身をじっくり見直してみる事をおすすめします。 一枚の紙を取り出し、左側の欄に起業に当たり自分に足りないものを書き出して見てください。次ぎに,右側の欄に自分が持っているものを書き出してみてください。資金がなくとも、其れをカバーするだけの智恵はありませんか。経験が無くとも,、其れを補うだけのやる気はありませんか。学歴が無くとも、其れを補うだけの学ぶ気はありませんか。年齢が若すぎても、其れを忘れさせるだけの行動力はありませんか。年齢を取りすぎていても、其れを補っても御釣りが来るほどのコネはありませんか。よ~く左右を見比べてみてください。どうです、ナンとかいけそうな気がしませんか。 失敗したら如何しよう、もう年齢だから! ご心配なく。叉、やりなおせば良いだけの話です。 折角貯めたお金を失ったら如何しよう、もう年齢だから! ご心配なく。 叉、貯めれば良いだけの話です。 今の安定した生活を失ったら如何しよう、もう年齢だから! ご心配なく。 真の生活安定は貴方の力次第でいつでも築く事ができるのです。 失敗したら、無くしたら、生活不安に陥ったら、そのような恐れのため腰が引け、それこそが故、実際にそのヨウナ境遇に陥っているのが真の理由のような気が致しますが、如何なものでしょうか。 是からの自分の人生に見通しをたてたい方は、その目安として、是から3年後に自分がどのような生活を送るかを判断する簡単な方法をお話ししますので, 使ってみてください。ズバリ、過去3年間の生活が、是から3年後の貴方の生活だと言う事です、もし貴方が根本的に自分の考え方を改めないかぎり。つまり、今こそ考え方を一新、必要な行動をおこすのに最適の年齢だという事が出きると思います。 最後に皆様に、年令に関係無く起業に成功する方法を挙げておきます。 1.自分の仕事に力をつける事、するとチャンスがやってきます 人が良く貴方に依頼してくる仕事はありませんか。 実は其れこそ、貴方が知る知らないにかかわらず、他人が貴方に認めている力なのです。 彼に是を頼めば大丈夫だ、 彼だったら安心して頼める、そう思うからこそ他人は貴方に頼んでくるのです。 貴方はそのようなものをお持ちでしょうか。 私の顧客であるガレージオーナーは、この例の生きた証人です。彼がカーディーラーに勤めていた時、知り合いからアルバイトで車修理を頼まれ、土日の休みに直してあげていました。所がその数がドンドン多くなり、土日では処理できないほどの台数になり、遂には思ってもいなかった起業という事になってしまったそうです。彼の人間性、そしてその仕事の素晴らしさ、それが、自分の年齢を考える前に彼を独立においやったのです。どんな仕事であれ、最高の仕事をする、そのような気迫と実績は貴方の年齢に関係なく、起業のチャンスを運んできてくれるようです。 2.自分の生活の為だけの感覚を棄て、ビジネスとしての感覚でビジネスに取り組むと起業はうまく行きます 食っていくだけの仕事には夢がありません。詰まり、自分が食っていければ其れで良いと言う感覚のビジネスであれば、仕事にも熱が入ら無い事になります。その雰囲気は自然お客に伝わっていきます。工夫がなくなり、顧客に対しても対応がいい加減になりがちです。当然 顧客は離れていってしまいます。結果としてビジネスは尻すぼみ状態、そして遂には閉鎖の宿命を辿る事になります。 是にたいして、ビジネスは顧客あってのもの、その顧客の納得と満足を勝ち取る事こそビジネス繁栄のもとときめてかかれば、ビジネスの立ち上げは全く容易になっていきます。是は年齢に関係無く、そのようなものの考え方が出きるか否かの問題になります。たとえば、車を修理して幾ら稼げば生活できるのかといった発想ではなく、顧客を喜ばせ、伸びながら利益をあげていく為には一体幾らの利益を上げ、それを再投資をしなければならないか, といった経営者としての考え方を持つ事が必要です。 例えば、先ほどあげた彼の場合、早速コンピューターを導入、新しい車にも対応できる様テクニカルマニュアルソフトを購入、同時に新しい車修理に必要とされる工具・道具・機械類を導入、顧客対応手段として顧客専用ソフトを購入、そのほか、自分だけではなく従業員にも時代に遅れを取らぬ様積極的に新しい技術講習会に出席させ、おかげで、顧客は常に最新の情報と技術を持つ彼の店のおかげで、何ら心配無く車の面倒を見てもらえることになりました。 然も彼の顧客サービスは其処で終りません。彼の所で修理した車が走行中トラブルを起こした場合、例え其れがどこであろうと、彼はすぐトートラック会社に連絡、その車を引き取りにいかせ再修理。 再修理代は勿論ですが、牽引料も彼が総て負担する事にしております。 この彼の経営姿勢はお客さまに安心感と満足感を与えているようで、お客は自分だけではなく自分の家族の車も彼の所に依頼、ビジネスは繁栄の一途を辿っているようです。彼のビジネス哲学, 即ち生活の為ではなく、ビジネスとして大きくなる事を考えての顧客サービス徹底の考え方は多くの顧客の支持を勝ち取る事に成功したようです。年齢ではなく、顧客サービスこそ成長の源という考え方の実践、其れが素晴らしい結果を彼にもたらしたのです。 起業するのに最適の年齢? あるかもしれません。無いかもしれません。しかし、その年齢をすぎてしまったから、叉、その年齢に達していないから、たった其れだけの理由で起業したいと言う自分の生き方を押さえつければ、一生悔を残すのではないでしょうか。勿論、もし年齢を単なる言い訳として口にしているのであれば、是ほどの悲劇は無いと思います。 さて、貴方の場合はいかがでしょうか。何もしなければ, ドンド年齢をとっていく、そして、何時の日か、何をする力も無くなり朽ちる日が来る、其れが絶対の事実であるならば、貴方は「今」と言う時、何をするべきでしょうか。貴方がいくつだか分かりませんが、「今」という時はもう2度と戻ってこないのです。じっくり考えたいものです。 |