昨日、私の知り合いが、会社において感情を大爆発。仕事を辞めてしまいました。ナンでも出きる, 仕事はどこにでもある, だから何も無理をしてまでこの人といやいやながら仕事する必要はない、そう感じたうえでの爆発だったようです。才能のある方だけに惜しい気がいたします。 会社づとめには色々気を使うことがおおく、対人関係で悩まれる方が多いようです。そのような雰囲気を作ってしまった経営者、また、そのような事実にもかかわらずそれに気づかなかった、また、気づいても何もしなかった経営者にも責任がありますが、経営者の責任とは無関係に、自分の感情をコントロールできなかった彼女にも責任があるような気がいたします。一体如何して人間は怒りの感情をコントロールできなくなってしまうのでしょうか。如何したら自分の怒りの感情をコントロールする事が出きるようになるのでしょうか。 自分の思う通りに事態が進展しないと感じた場合、自分のプライドを傷つけられたと感じた場合、自分の事を分かってくれないと感じた場合、自分の存在を否定されたと感じた場合、自分の行動を正しく評価してもらえないと感じた場合、自分の生存が危機に直面したと感じた場合、自分のテリトリーが侵害されたと感じた場合、約束が違うと感じた場合、裏切られたと感じた場合等など、怒りを爆発させる要因は社内いたるところに存在します。しかしだからといってすべての人が怒りを爆発させる訳ではありません。ということは、私達の心がけ次第で、感情をコントロールすることは可能である、と言うことになります。では、その方法とは一体どうする事でしょうか。 ここまで見た皆さんはすでにおきづきのように、問題は、本人が事態をどう受け取ったか、どう感じたかがキーポイントになっているという事です。 もしこれらの人々が、違う受け取り方をしたならば、怒りの感情に左右させる事はなかったはずです。つまり、事態の受け取り方を個人的アジェンダ、すなわち自意識過剰に伴いすべてを自分に対するものとして意識してしまう人がこのような悲劇を味わうことになります。つまり、仕事上の摩擦は仕事遂行に対するやり取りのはずですが、それをお互いの人間性に対する攻撃と受け取るところから、思わぬ感情の対立に発展していくようです。 自分が100%正しいと感じるならば、その心の余裕を活かして相手に接するようにすればれば如何でしょうか。自分が50%正しいと感じるならば、堂々心の余裕がもてるはずです。自分が0%正しいと感じるならば、怒りの感情は生まれてこないはずです。また、相手が100%悪いと感じるならば、あなたに悪いところはないわけですから、相手を気の毒がる気持ちがあっても、怒りの感情など無縁のはずです。相手が50%悪い場合、あなたには心の余裕があるはずです。怒る理由などまったくありません。相手が0%悪い場合、つまり、悪いところなどひとつもない場合、あなたが怒る理由はまったくないと言うことになります。つまり、どっちにころんでも、怒りを爆発させるだけの根拠が無いという事です。 あせりの感情も障害のひとつです。ほつれた糸をほぐすには時間がかかります。短気にそれをほぐそうとすると、解れをますますひどくしてしまうのが普通です。人の心の葛藤もこれとおなじで、急激に答えを求めようとすると、どうしても衝突せざるをえず、もつれはますますひどくなる事になります。時間をかけるつもりで、徐々にほつれをといていく努力、それを覚悟してからの行動が必要になる所以です。 そのほか、人には、あの人とは相性が悪いとか、あいつは虫がが好かんという場合があり、お互いが相手に抱くその感情が何かの折に爆発することがあります。ズバリ、相手を知る努力を怠る人々に見られる傾向です。いわゆる、食べず嫌いがこれにあたります。ただしこのケースは、多くの場合、実にひょんな切っ掛けからお互いうちとける事があります。どちらかが、自分の殻から飛び出すことができれば解決することのできる問題です。あなたは先方が殻を打ち破るのを待ちますか。 まり、それだけイライラの時間を長引かせますか、それとも、自分から殻を打ち破り相手と打ち解けることにより、そのようなばかげた感情を一蹴してしまいますか。毎日の怒りの感情より、打ち解けたフレンドリーの感情の方が毎日楽しい日々を送らさせてくれるのではないでしょうか。 経営者も人間ですから怒りの感情を抱く事があるはずです。然しそれを社員や取引先にもろにぶつけてみたところで解決する問題などあるはずがありません。怒り狂って良い結果が出るのであればそれでもよいのでしょうが、そうではなく、会社の業績, 信用に悪影響を与えるという事ならば、それこそ経営者は怒りの感情をコントロールするすべを身につけるべきだと思います。自分の夢、社員の将来, 会社の業績,信用と引き換えにしても良いほど価値のある怒り、一体そのようなものがあるのでしょうか。 この他,経営者は社員がそのような感情を抱く事が無いよう日頃から工夫,細心の注意を払うようにしておいてください。社員あっての会社、それを忘れた経営者に未来はありえません。 ここまでいうと、そんなことは分かっています、という答えが聞こえてくるような気がいたします。分かっちゃいるけど我慢できない、という訳でしょう。「だからそういう目にあうのですよ、それでよろしいのですか」、というのが私の答えです。 人生は泣いても笑っても一回。イライラの人生も間違いなく人生。ニコニコの人生もまた人生。その人生のすばらしさは、すべての人には自分の人生に対する選択権があるという事です。自分の人生は自分が生きたいように生きることができる。その選択権を放棄すれば、イライラより選択肢はなくなるようです。 さて、あなたはご自分の人生をどのように生きるつもりなのでしょうか。 |