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人生の転機。それが勝負の一瞬!

人生のチャレンジ

人生には人生の転機とでも言うべき一瞬があります。その時何をしたか、又、何をしなかったか、それとも何もしなかったか、それによって人はそれ以降の人生に大きな変化を経験する事になります。 

もし不幸にしてその一瞬に判断ミスを起こした方は2度と同じ間違いを起こさぬようにしてください。また、その一瞬に全てを賭けたお陰で素晴らしい人生を送っている方、次の勝負時でも是非それをつかんでみてください。 

然し問題は、転機自身がこれが転機だと言った形で私達の前に現れてこないという事です。 その為、それほど深く考えず無視してしまったり、軽い判断で全力投球する事を怠り後で後悔する事になります。 貴方にもそのような心当りはありませんか。

人生の転機、それは確かに具体的な形で把握する事は難しいことです。然し、特定の人にはそれが自分の出番である、そう感じる一瞬があるようです。そう感じることが出きるのは、その本人の描いている夢の嗅覚のおかげであり、他人がその人に感じるピッタリの出番というお奨めであり、社会の大きなうねりにおいてその人に求められる出番ということになります。その意味で、日頃の貴方のビジネスや人間性をよく知ってもらえる人を一人でも多く増やすという事は、そのチャンス、即ち転機のチャンスを増やすということになります。この意味で、転機は向うからやってくると言うよりは、こちらから掴むと言った方が正しいかもしれません。

或る方が飛行機の設計をやっておりました。戦前の日本での話です。勝つ為の飛行機設計です。然し日本は戦争に負け、焼け野が原に立った彼は、自分の設計という仕事の意義を日本人、日本再建のために役立てたいと願うようになりました。これがまず一つの転機でした。

そして家やビルの設計の勉強を開始。そして彼の師がアメリカから呼ばれ渡米する時、彼がお供として随行する事になったのです。次の転機があらわれたのです。この旅行を通じ彼はアメリカの有名な設計技術者にあったのです。この偉大な設計者の感化を受けた彼は、一流アメリカの大学で本格的に建築設計の勉強をする事になるのです。第3の転機でした。この転機に正面から取り組んだ彼は、力と実績を積み上げることに成功、日本人としてアメリカにおいて次々チャンスを呼びこむことに成功したのです。自分の仕事に原点を見つけた強み、転機を呼びこむだけの力を蓄えた事実、だから、彼に見合ったサイズの大きなチャンスが次々訪れることになったというわけです。貴方にも全く同じ事が出きるのではないでしょうか。

然し、人生の転機において希望通りの結果をもたらす事だけが重要と言う訳ではないという事も知っておいてください。転機へのチャレンジで重要なことは、すぐの結果ではなく、何故そのようなことにチャレンジするのか、といった原点にあるのです。

或る相撲取りが引退しました。この社会では年は若くても引退すれば年寄り株を手にし、親方と名乗り自分の部屋を持つのが普通です。横綱まではったのですから、彼の将来は約束された明るいものでした。然し彼はレールのしかれた自分の人生に対して、そこにあるであろう新たなる人生を手にする転機にチャンレンジしたのです。30歳そこそこの彼は自分の可能性をそこで終わらせるには余りにも惜しいと感じたようでした。彼は社会があっと驚くようなことに転機をもとめました。彼の判断にゴウゴウの批難が集中する中、彼は格闘技社会にチャレンジしたのです。試合結果は惨憺たるもの、負けの連続です。本日初めて判定勝ちをおさめることができましたがその後の試合で又簡単に負け、彼の通算成績は1勝7敗。 
一体彼は転機に失敗したのでしょうか?

私はそうとは思いません。勝つ事だけしか知らなかった人間が負ける事を知った、そして負けの中から勝つことを学んでいく、彼は自分の人生の転機にチャンレジしているのです。真正面から。彼は目下自分の新しい生き方を求め、その転機に果敢にチャレンジしているのです。 彼に絶大なる声援を送りたいと思います。

人生の転機。それを活かすか殺すか、それはその本人の考え方の問題になります。そしてその結果の良し悪しにかかわらず、転機は掴むという行為を要求してくるのです。その掴みに行く行為に行動の原点を持ち、自分を打ち込める人生、それこそが人間に与えられた最大の生甲斐の瞬間ではないでしょうか。

ビジネス経営、人生、それは単なる数字の遊びではなくそれ以上の生き方が存在することを示唆する偉大な人間の知恵、そのような気がいたします。 

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