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人が逝き、その後に残す物は・・・。

人が逝き、その後に残す物は

人が逝き、その後に残す物は、思い出、そして亡くして初めて気づく評価であり、そして、残された人への思いです。


本日行きつけのお寿司屋さんにいってまいりました。

お父様がお亡くなりになった事は聞いておりましたが、なかなかご焼香に駆けつける時間が作れず心栗しい思いをしておりましたが、やっと本日、お店をたずね、跡取りの息子さんにお悔やみを述べる事ができました。 

息子さんの握る寿司を食べながら、息子さんと一緒に親父さんのことを語りあいました。涙を拭き拭き寿司をほうばる。他のアメリカ人顧客には不思議な光景だったのではないでしょうか。お孫さんの所を訪れ、食後ちょっと気分が悪いから横になるといって隣の部屋に入った後10分ほどしてもう一人の息子さんが部屋に入ったところ既に他界されていたとの事です。苦しむこと無く、69年という人生に幕を閉じ大往生されたご様子、心からご冥福を祈りたいと思います。


人は必ず逝かなければなりません。惜しまれようが、そうでなかろうが。彼の如く、伝えるものを持ちすぎた人間は、惜しんでも惜しんでも、惜しみきれません。きっと彼は息子さんの為に伝えたっかた事が山ほどあったのではないでしょうか。若旦那はまだバリバリの方ですので、ここしばらくお父さんさがなくった実感が湧かないかもしれませんが、これから、加齢、そしてお店の繁盛にともない、お父様の偉大さを実感するような気がいたします。


誰であっても私達はいつの日か、逝かなければなりません。その時、その後に何を残せるか、それが私達の人生のテーマになります。おそらく多くの方は、自分の子供たちに何かを残したいと願っているのではないでしょうか。それはビジネスや財産であるかもしれません、不動産であるかもしれません、それとももしかしたら自分の親に対する誇りかも知れませんし、生きる力かもしれません。 それが何であれ、生きた証が子供に、そして他の人に感動と知恵と勇気を与えることが出来るとすれば、それは最高に素晴らしい生き様だと思います。


ビジネスマンである以上、私達が意図としようがしまいが、私達の生き様はビジネスを通して評価されることになります。その規模の大小に関わり無く貴方のビジネスが何を成し遂げようとしているのか、そして現実に何をなしとげたのか、それが人々に評価、そして尊敬を生み出し、ビジネスへのサポートを勝ち取っていくのです。新聞社の手違いで新聞公告が葬儀日取りより一日遅れてだされたにも関わらず500人という焼香客があったことは、彼の生前の人柄をしのばせてくれます。


さて、ここで「死」ということに関して、2つのことを一緒に考えてみたいと思います。


1.生きているうちに出来る事
「生」を目一杯楽しんでください。やりたいこと、成し遂げたいことがあったら思い切ってチャンレンジしてみてください。生きているからこそ、チャレンジが可能なのです。そうです、生きていることは実に素晴らしいことなのです。そのように素晴らしい生命を、決して無為に過ごしたり、もてあそばないようにしたいものです。私が中学生時代に出会った素晴らしい言葉をお贈りしたいと思います。笑いたいときは笑うがよい。もう笑えないというほどお笑い、泣きたいときは泣くがよい、もう泣けないというほどお泣き、やがて時が来れば、笑うことも、泣くことも出来なくなる日がやってくるのである。                            (竹久夢二)


2.死んでからできる事
死ぬことにより、家族、友人に生きるということに対する心がけ、意味を考えてもらう事ができます。実践を通じてこれほど強力に他人にメッセージを伝えられる事はそう無いのではないでしょうか。

人が逝く、その後に残るものは、ビジネスが行く、その後に残るものは、たまにはじっくり考えてみたいものです。

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