
佐藤アキ
ソーシャルワーカー
●親の介護、子供としては覚悟しておりますが、実際に介護を始めるとその仕事のきつさに音を上げたくなります。 ましてそれが認知症の親の介護となると、素人ではとても手におえる仕事ではありません。
●親の介護を手分け出来る兄弟家族がおれば、皆で苦労を分担できるので何とかなりそうですが、そういう兄弟家族がいないとなると悲惨です。そこで一定の割合で介護専門業者に依頼することになりますが、そうすると経済的負担が増してきます。
●短期間の介護、即ち怪我や手術後という事なら何とか乗り切れますが、これが長期の病気・ガン・大手術の介護・認知症介護となると長期間の介護が必要になり、仕事との両立がかなわない状態になります。 これが介護における大きな問題です。
●親の介護に重点を置けば仕事との両立が難しくなり、退職せざるを得なくなり、経済的危機に襲われます。そういう事態を避けるため介護専門業者を雇えば経済的負担が大きくなります。それどころか、介護人の中には信頼できる仕事をしてくれない人もおり、隠しカメラで監視せざるを得ない場合もあります。さあ、どうすべきか?これが親の介護に携わる方々の悩みです。
●このほか、介護にまつわる諸々のストレスや悩み事を相談する相手がいないことも彼らの悩みごとなっております。介護にあたる人間がストレスを抱えていると良い仕事ができなくなります。
例えば自分の自由な時間が持てなくなったり、姑の面倒を見ざるを得なくなったワイフからは愚痴が出ます、夫婦関係にひびがはいりかねません。こんな事なら早く死んでほしい、つい口にしてしまう、それが介護の現場です。
●今回はこのように介護の現場で苦労されている方々、苦労された経験者の生の声や情報を交換、介護苦労を減少させる方法を模索したいと思います。