今月のテーマ

第21回:アメリカでの高齢者離婚について

アメリカでの高齢者離婚について

2022年12月10日 (土)18時~20時
ゲスト:西村深雪

西村深雪

離婚専門弁護士
EMAIL

 
西村深雪(Miyuki Nishimura)
日本生まれ、日本育ち。実家は愛知県。弁護士としての経歴は18年以上。ニューハンプシャー大学法学院卒業。ライセンス: カリフォルニア州、ミシガン州、ワシントンDC。専門分野:離婚、養育費、親権、扶養費、財産分与、家庭内暴力、父系証明、婚前契約書、婚姻後の財産・負債契約書、法的別居など。所属:カリフォルニア弁護士協会、ロスアンゼルス弁護弁護士協会、日本アメリカ弁護士協会、ミシガン弁護士協会、ワシントンDC弁護士協会、カリフォルニア州中央地区連邦裁判所

●この人と一緒に成れば幸せになれる、そういう思いで結婚。そして、この人と別かれれば幸せになあれる、という思いで離婚する人が出ます。


●若い時の離婚は、子供なし、財産無しと意外に簡単です。中高年になると子供あり、財産あり、借金あり、配偶者の生活支援問題、親権問題、養育費問題と色々複雑ですが、それでもまだ働くだけの体力と気力もあります。そして出てくるのが高齢者の離婚です。


●子供たちは既に独立、二人だけの生活、財産もそこそこあり、年金も入り、生活は贅沢は出来なくても何とか安定した生活、これで安穏な一生を送れる、そう思っている時起きるのが高齢者の離婚問題です。


●理由は色々ですが、人々が長生きするようになったことで今後30年間この人と一緒に住むのかと思うと自分の人生の見直しが始まったことと、長年積もり積もった不満・ストレスがその限界に達し、其れまで子供の為というブレーキが働いていたが其のブレーキがもはや不在、そして離婚願望が生れます。

●高齢者離婚は増加の傾向にあり、50歳以上の離婚は1990の約2倍に増えております。55歳から64歳の離婚は1000組に対して12離婚、65歳以上は100組に対して5離婚という国政調査の結果が出ております。これに呼応するかのごとく、シニアーデイティングも活況を呈しております。又統計的には高齢者離婚の場合、初婚で離婚するより、再婚で離婚する人が多いようです。また、夫婦そろって経済的独立性が高くなり、離婚に対してそれほど不安を
抱えなくなったことも挙げられます。

●然し現実は、引退しても十分心配しなくて住めるほどの蓄えをもって引退生活に入る人は少なく、年齢がゆえに再び職場に戻るチャンスも少なくなっており、離婚の問題は大きな問題に成ります。まして配偶者が病気になり、介護が必要になり、老老介護が始まると従来のストレスにさらにストレスが加わり離婚というケースもあります


●こういった現実に直面した人々の現実的対応は離婚せず別居して相手の死を待つと言った根競べが良くみられますが、寂しい現実です。


●但し離婚を抑止しようとする力が加わるのも事実です。子供が離婚を阻止しようとします。自分たちの財産が分散されるのを恐れての行動です。アメリカならでは動きです。


●今回はアメリカの離婚に詳しい離婚専門、西村深雪弁護士をお呼びし、離婚に伴う考える問題点を詳しくお伺いしたいと思います。


●思い切って離婚したいと考えてはいるが、アメリカの離婚について知識がないからどこから始めたら良いかわからない… という方、ぜひご参加ください。
 
●普段なかなか聞けないお話をお伺い出来ますので、質問や疑問のある方、家族の方、興味の有るお知り合いの方と一緒に、是非おでかけください。


COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です