今月のテーマ

第36回:終活・人生の総片付けに着手しておりますか

2024年3月9日 (土)18時~20時
 

 

渡辺洋子(わたなべひろこ)


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渡辺洋子(Hiroko Watanabe)
こんまりコンサルタント

栃木県宇都宮市出身。東京デザイン専門学校 空間ディスプレイデザイン科卒業。1994 年渡米、サンディエゴに留学。西海岸の20年間の生活を経て2015年ニューヨークに移住 。2018年こんまりコンサルタントの資格を取得。これまでに3000時間以上の片付けレッ スンを指導。「忙しくて片付ける時間がない」というニューヨーカー達を相手に、こん まりメソッドの片付けを伝授。片づけをとおして、シンプルで地球にやさしいライフス タイルを提唱。空間ディスプレイ/グラフィック/ウェブデザイン、動画制作の経験を生 かし、セルフブランディングの総合プロデュース。

終活・人生の総片付けに着手しておりますか?

整理整頓は全ての事において重要です。

 

  1. 自分はどういう環境に囲まれて生活したいか、そのテーマに挑むのが片付けです。
    家の中が乱雑だと高齢者は簡単に怪我をしてしまいます。乱雑だと衛生状態がわるくなり、高齢者にとっては命取りです。 家の周りが汚いとプロパティーの価値が下がります。汚い環境は無責任な人々を呼びよせ、ますます汚くなることになります。


  2. 片付けで重要なもう一つのテーマは必要な時すぐ取り出せることです。
    情報もキチンととり出す事を前提にファイルしないと、とり出す際に大騒ぎになります。

  3. キチンとした見かけは犯罪者のやる気を刺激しない事が挙げられます。
    Broken Window現象というものがありますが、壊れた窓ガラスを放置すると犯罪が増加するという事が統計で証明されております。いたずら描きされたままを放置すれば他のいたずら描きを誘発します。だから常日頃整理整頓、身の周りは綺麗にしておくが生きるために必要な対策に成ります。

  4. 整理整頓しておけば必要な物が不足した場合即目視出来ます。
    例えば運転に関して言えば、記憶の整理もデジタルで覚えるのではなくアナログで記録しておくと、正しい方向に向かっているかどうかがすぐ分かります。あれ、目印の○○が出てもよさそうなのにまだ出てこない、これは確認した方がよさそう、という具合に成ります。記憶術の専門家は突拍子もないイメージと情報を組み合わせることにより、膨大な量の情報を立ち所に引き出す事ができるようです。

  5. 整理整頓は何も自分の為ばかりではありません。
    周りの人にとっても重要なテーマ
    です。その究極の整理整頓が終活に成ります。自分のかかりつけの医者の連絡先、銀行口座の所在先、エステートプラニングの作成、リビングトラストの作成、遺言書の作成、もっと身近な例としてはコンピューターのパスワード、友人・知人の連絡先、周りの家族に伝えておいたほうが良い事は山ほどあります。

整理整頓は観た目だけではなく安全と衛生の為、そしてそれが故何かをとり出したい時は即引き出せるようになるのです。そしてその究極が終活における整理整頓です。周りの人がすぐ必要に応じて取り出しやすいように用意しておく、それだからこそいざとなっても慌てることなく、家族に迷惑をかけなくて済むのです。

終活とは人生の締めくくりです。だから自分の生き様を子孫に伝え、自分に万が一の事が起きたら、誰に連絡してくれ、又、現在サブスクライブしている各種契約をキャンセル、各州パスワードの明記、かかりつけの医者連絡先、若し認知症に成ったらどうしてくれと言う指示、リビングトラスト作成、遺言書の作成、葬儀に関する指示、墓地に関する指示、詰まり自分の死に際して子孫に迷惑が掛からぬよう、明確な指示を出しておく必要があります。それを残った人に分かり易く明記しておく必要があります。さもないと子孫は貴方の財産や借金の処理に相当の時間とお金をかける羽目になってしまうからです。

今回はそのあたりについて、こんまり専門家渡辺洋子さんをお呼びし、具体的行動準備について学びたいと思います。皆さんも、自分なりの工夫、知恵を是非披露ください。

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