今月のテーマ

第27回:高齢者への虐待と対策

高齢者への虐待と対策

 

2023年6月10日 (土)18時~20時
スピーカー:射手園達一

 

射手園達一

射手園達一

■2021年4月:人生一服会創設
(在米高齢日本人サポート団体)
■1997年12月:一旗会創設
(起業家・スモールビジネスサポート団体)

323-377-5530 (LA)

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射手園達一(いてぞのたついち)
1976年に渡米、雑貨ギフト、スポーツ用品、ハードウエアー、健康医療関連、美容関連等、数多くの卸しビジネスを展開。特に健康関連では全米展開し大成功。その後、全米規模のビジネスが乗っ取りにあい、すべてを失い車中生活を経験。その苦い経験をもとに、これから起業する人が自分と同じ経験をしないよう、起業家を育てる事を目標に1997年12月、ロサンゼルスにて【一旗会(ひとはたかい)】を発足。一旗会とは、日本人経営者・起業家とその予備軍を支援するボランティア団体。一旗会の活動はロサンゼルスにとどまらず、ニューヨーク、シカゴ、ハワイ、東京、大阪、九州に活動拠点を持ち、登録会員数は1200人に上る。一旗会の支援のもと実際に起業した経営者も多く(100名以上)、現在78歳、現役事業経営者。

 

 

 

●今回は、明日は我が身という視点から、高齢者虐待について学びます。

●高齢者の虐待問題を学ぶのは、自分が知らず知らずのうちに加害者にならぬようにするためであり、かつ、将来自分が虐待の被害者に成らぬよう準備することにあります。

●最近、日本の著名な歌舞伎役者とその家族が一緒に心中を図ったという事件があり、警察が現在事件の詳細を調査中です。生き残った容疑者は、両親の顔に袋をかけたとされており、自殺ほう助罪で捜査されています。しかし、両親が自殺に使用したとされる睡眠導入剤の容器が見つからないという疑問が残っており、警察は偽装自殺の可能性も含めた調査を行っています。もし、これが自殺ではないと判明する場合、それは典型的な高齢者虐待の例となります。


●通常虐待は弱者相手に行われるため、児童虐待、家庭内暴力、校内暴力、パワーハラスメント、セックスハラスメントという形で色々な場所で身体的、また言葉による精神的暴力が横行しているようで、意外に表沙汰になりやすいのですが、表明に出にくいのが高齢者の虐待です。何故なら家族がその加害者であるからです。高齢者を守るべき立場の家族が加害者になる、それが高齢者虐待の特徴です。


●アメリカCDCの2016年からの統計によると (60歳以上を高齢者としている)

①643,000 以上の高齢者が虐待の為緊急病院に担ぎ込まれ
②19,000 以上の高齢者が虐待の為死亡
③60歳以上の高齢者は10人に一人の割合で何がしかの虐待を受けている
④高齢者虐待は報告されないケースが多い
⑤身体的障害を被らなくても心の傷を負っている人が多い

 

  
●高齢者虐待は色々な形で行われます。

①身体への直接的暴行・監禁
② 性的暴行(実際の性行為、性的辱め等)
③ 精神的虐待(大声で怒鳴る、無視、罵倒、友人・知人からの隔離等)
④ 経済的迫害(高齢者のお金を無断使用、詐欺、重要書類の改竄等)
⑤ 無視(食事・住居・医療ケアー・衛生ケアー等)
⑥ 放置
⑦ 放任(何もできない高齢者に勝手にやらせる等)

 

●高齢者の虐待を知った場合

① 緊急の場合911に連絡
② Adult Protective Servicesに連絡(匿名でもOK)


  
●今回は高齢者虐待の現状を理解していただくとともに、そのような状況への対応策を学びます。そして、もし自身がその状況に置かれた時にどう対処すべきかについて、皆で議論したいと思います。

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