今月のテーマ

第33回:大家とテナント、 どちらであっても知っておくべきこと

大家とテナント、 どちらであっても知っておくべきこと
ゲスト: David Leeさん(不動産)
2023年12月9日 (土)18時~20時
 
Mr. David Lee, THE LEE TEAM | eXp Realty of California
大阪生まれ、1974年、大学生の時に初渡米。卒業したら絶対来るぞ!と決めていたハワイへ。2002年より不動産業を開始。これまでに、住宅、商業物件、ビジネス物件、オフィスのリースなどを含め、450軒を超える売買とリース契約のお手伝いをさせていただいております。不動産エージェントとして、戦略、交渉、マーケティングにおいても経験豊富で、常に進化を目指し情報のアップデートを継続。住宅販売、投資物件、ビジネス物件、家の改築に関するご相談にチームで対応。プライベートでは、妻と4人の子供(全員巣立ちました)現在は、エンプティーネスター生活を体験中。趣味は、ハイキング、ジョギング、ワイナリー巡り、食べ歩き、読書。

 

●高齢者の収入源と言えば、まず年金と家賃収入が挙げられます。大家さんと聞くとうらやましい稼業と思われますが、実の所アパ―ト経営や貸家経営は多くの頭痛の種をはらんでおります。建物の維持・テナントとのトラブル、頭痛の種はいくらでもあります。


●綺麗に部屋・家を使ってくれ、隣近所の迷惑にならずに生活、キチンと家賃を払ってくれ、定期的家賃値上げにも理解を示し、長く住んでくれるテナントが理想的ですが、実際にはトラブルテナントも多く、長期間空き室になって頭を抱える事も少なくありません。


●大家の悩み例としてはどうしたら良いテナントを確保できるのか定期的値上げはいくらくらいが妥当か同一地区では良いテナントを確保し、家賃を高めに設定したいがどうしたら良いかトラブルテナントにはどう対応したらよいか(騒音・契約以外の人の入居・ペット等)
滞納するテナントにはどう対応したら良いか上手い節税法は有るか


●直面するトラブル例としては
・契約者以外の人が住んでいる
・ペット禁止にも関わらずペットを飼っている
・隣人から苦情が入るような事(騒音・大声会話・ペット騒音)をしている
・家賃が滞りだした
・言動に認知症の症状が見られる
・常に外部者が訪れ、住人の迷惑になっている

このような事態に対して、一体どのように対応したら良いのでしょうか。

●大家さんとしてトラブルに巻き込まれない基本的な予防策は
①申し込み者のスクリーニングの徹底(危険を最少化するベストな方法)
②契約書をキチンとかわす(緊急連絡先・支払い保証人も)
③契約違反者には毅然とした態度で即対応する(家賃滞納?隣人への迷惑?修理必要依頼? 介護目的で第3者が同居の場合?認知症の疑いが強まったら?ペット動物への対応?)
④トラブルが発生したら即専門家に頼む
⑤トラブル予防の為専門家であるマネジメント会社を雇う
⑥退去後デポジットの返却は迅速かつ正確に(通常の使用感を超えた分に対する請求と証明写真、壁の釘後、異常なカーペット汚れ、異常な破損等)
⑦イビクション・放置告知の手続き、入室手続きを熟知
⑧政府機関の資金援助プログラムの活用

●このほか、一部高齢在米日本人大家さんの中には日本への帰国を考える人も多く、そういった賃貸建物に対してどう対応したら良いのか迷っている人も多いようです。
①売って換金化して帰国すべきか
②それともマネジメント会社を雇い家賃を回収、それを日本に送金してもらうほか、納税も代行してもらいたいと考える人もおります。

●プロパテー管理、テナント管理、家賃管理、帳簿管理、プロパテー処分、今回は大家ビジネスに不可欠な諸問題について長年この業界で活躍、大家業の現実に詳しいDavid Leeさんをおよびし、彼の体験談・目撃談から大家さんとしての知恵を吸収したいと思います。
 
尚リーさんは弁護士ではありませんので、大家テナント法律問題、税金問題、日米税金問題に関しては其のあたりに詳しい不動産専門の弁護士にご相談する事をお勧めします。

●汗水流してアメリカで築いた一財産、それで余生を楽しみ、かつ子供たちに残してやりたい思いのあなた、是非今よりベターな経営方法をつかみとってください。

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